誰でも受かる医学部入試の極意
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”誰でも受かる私立医学部入試の極意”の筆者、カズさんです。総合病院の整形外科医として日夜、患者さんの治療に奔走しております。今年、息子の入学試験の準備を通して最近の医学部入試の大変さを思い知らされました。
このブログで、なるべく最新の情報や私たちの体験談などを提供し、より多くの受験生ならびに、その保護者の方々が困難な医学部入試を突破されることをお祈り申し上げます。


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過去問対策・日本医科大生物2017
【2018/10/11 06:09】 医学部予備校クエストから
前回に引き続き、2017年度の過去問を題材に、解法や勉強方法をみていきます。
今回は、日本医科大医学部の生物です。過去問は、大学や医学部予備校(インテグラさんなど)のサイトに掲載されていることがあります。検索してみると、問題を見つけることができるかもしれません。生物は標準的な題材が多く、取り組みやすいです。まずは教科書レベルの知識量で差がつきます。そして計算量は少なく、パズル的考察の出題率が高いです。考察問題に時間を取られるので、知識問題は即答できるようにしたいです(問題は素直なので、即答が可能です)
 
大問[I] 。消化器官の問題です。なお、他の大問の題材が「酵素」「ホルモン」なので、発生や遺伝、生態系は出題されていないようにみえます(そう説明している情報もあるようです)が、それぞれの小問でそれらの分野が出題されているケースがあるので、要注意です。なお今年は遺伝や植物からの出題はほぼありません。
日医の問題で特徴的なのは、名称・語句を「漢字で」答えなさいというものです。選択肢からの推測などが通用しないので、知らないと解けません。ただ、それほど厳しい語句が問われることはなく、普通にノートと鉛筆を使う勉強をしていれば大丈夫でしょう。
 
大問[III] 。パズル的考察です。問題文章量が多く、登場する物質や実験も多いので、状況を丁寧に整理する必要があります。
前半部分をみてみましょう。
ホルモンAは酵素1によってホルモンBになりさらに酵素1でホルモンCになる。また、ホルモンBは酵素2によってホルモンDになる。
(1)ウナギにホルモンA・B・Cのいずれかを投与すると(どのホルモンも与えない対照群もいる)、ホルモンBのみを与えられたウナギだけ少量産卵した。(2)酵素1を阻害剤で失活したウナギに同様の投与をすると、ホルモンAのウナギとBのウナギが多量産卵した。(3)酵素2を失活したウナギに同様の投与をすると、どのウナギも産卵しなかった。(4)酵素1と2を失活したウナギに同様の投与をすると、どのウナギも産卵しなかった。(5)これらの結果から、別の酵素の存在が示唆された。酵素3である。酵素3は、酵素1の阻害剤で失活する。
 
まず産卵を促すホルモンを探す。(3)より、それはD。ではなぜ(1)でAやBを与えられたウナギが多量産卵ではないのか。この手の問題によくある「促進-抑制」関係を疑う。つまり産卵を抑制するホルモンがある。それがC。しかしここで謎が一つ残る。(2)でAウナギが多量産卵している。酵素1が阻害されているので、Aは別のホルモンにならないはず。ホルモンA自体に産卵促進の能力はないことは(1)(4)で確定しているので、どうやら(5)の酵素3は、ホルモンAをBに変えるようだ(Dには変えない。それは実験(4)でわかる)。
この流れの推理が得意かどうかで、生物で高得点が取れるかがある程度決まります。解くのに時間がかかるという人は、状況整理の方法が非効率であったり、入試問題の相場を掴めていないので余計な場面を想定してしまったりしています。
ここでの推理は、数学での推理とも少し異なるんですね。反証を許さない厳格な推理か、それとも問題文の要件を満たす程度の推理か。例えば本問で、酵素の存在がなければ、「ホルモンの転換」は思いついてはいけないんですね。「Aを与えたら死亡、Bを与えたら生存」だけであれば、素直にA=致死、B=非致死を思いつくべきです。
 
対策について。まずは、少々詳しめの参考書を用意して読みます。重要な図表は、図表ごと覚えます。完全復元できるまで復元練習します。他の医学部のように、大学レベルの生理や病理は不要です。
そして考察問題は、入試問題で練習します。その手の問題を集めた問題集(「私大医学部の生物」「思考力問題精講」など)でもいいでしょう。意外とセンター試験も、思考問題の雰囲気は似ています。(センター試験には「選択肢からすべて選べ」「語句を漢字で書け」という問題はないので、もちろんセンターのほうが易しいです)駿台のマーク問題集がいいでしょう。
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