誰でも受かる医学部入試の極意
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”誰でも受かる私立医学部入試の極意”の筆者、カズさんです。総合病院の整形外科医として日夜、患者さんの治療に奔走しております。今年、息子の入学試験の準備を通して最近の医学部入試の大変さを思い知らされました。
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河合塾における医学部入試の動向:国公立医学部
【2017/07/12 06:00】 国公立一般入試
本年度の医学部入試について、
医学部受験の動向に詳しい学校法人河合塾・麹町校の横井徹氏、梅田靖彦氏との座談会の様子が、
日経メディカルに掲載されてましたので、紹介しておきます。

前半は国公立医学部を中心に述べられています。


――今年は一昨年、昨年に続き、医学部志願者が減少したようですね。

梅田 数字だけで見ると確かに減少しています。
河合塾が実施した模擬試験(全統マーク模試)の志望動向を見ても、
国公立大の医学部前期の志望者は、前年を100とした場合に99%。マイナス249人でした。

河合塾麹町校の横井徹氏は「志願者数が減っても医学部受験の厳しさは変わっていない」と強調する。

横井 これには、景気動向が大きく関係しています。景気が冷え込むと、理工系学部の人気が高くなり、
医学部の受験者も増える。
反対に、今のように景気が回復すると、文系学部に人気が集まり、医学部の受験生は減る傾向にあります。

 この影響により、一昨年あたりから「文高理低」という状況が続いていました。
まして、現在の就職戦線は空前の売り手市場です。
厚生労働省の発表によれば、2017年度大卒者の就職内定率(2017年4月1日現在)は97.6%。
97年3月卒の調査開始以来、過去最高といいます。こうした状況下では文高理低の傾向が強くなります

梅田 ただし、国公立大と私立大に分けて見ると、特に私立大の医学部では受験者層が広がっている印象があります。
理由の1つとして、学費に対する考え方の変化があります。
サラリーマン家庭などの場合、「どう転んでも私立大の学費を出すのは無理。
何が何でも国公立大」というケースが多かったのですが、
「これくらいの金額ならば、私立大でも通わせられるよ」という家庭が増えている。
医学部の学費が少し下がっているというのもあるし、
受験生の親御さんの年収が上がっている部分もあるのではないでしょうか。

横井 いずれにせよ、強調しておきたいのは、医学部受験の厳しさは変わっていない、ということです。
全体として減ったとしても「駄目元で受けてみよう」「医学部に行けたらいいな」と漠然と思っているような
受験者層が減るだけで、合格者のレベルは決して落ちていません。

梅田 実際、この春のセンター試験の自己採点結果(河合塾調べ)の分布を見ると、
国公立大医学部(前期)の合格ラインの目安は得点率88%。
成績上位グループの受験生はしっかり得点を稼いでいるといえます。
今年実施された医学部入試の倍率や
偏差値を一覧にした表1、表2(次ページ)を見ていただければ分かるように、
「偏差値65以上が9割」という状況は、今年も変わりません。

 ここでいう偏差値とは、河合塾が前年の全統模試の結果を基に算出したボーダーラインとなる偏差値
(合格可能性50%)のことを指しています。
出願先を決める際には様々な要素を勘案することになり、
必ずしもボーダー偏差値に達していなければ合格が困難ということではないので、
ご留意いただければと思います。


thumb_551950_kokuri222.jpg
表1 国公立大の2017医学部入試結果(提供:河合塾)
注)
1 国公立大は前期日程の数値のみ表示(一般枠)。前期日程のない山梨大は後期日程の結果を示した。
2 一般枠と地域枠等を合算して入試結果を公表している大学は(一般枠+地域枠)などの表記とした。
3 実質倍率は受験者数/合格者数。
4 追加合格者数は、合格者数に含まれる。
5 偏差値の「ボーダー」はボーダーライン(合格可能性50%)を示す。
6 追加合格者数が不明な大学については空欄としている。


thumb_551950_siritu222.jpg 
表2 私立大の2017医学部入試結果(提供:河合塾)
注)
1 私立大学は募集定員が最も多いメイン入試の数値。
2 一般枠と地域枠等を合算して入試結果を公表している大学は(一般枠+地域枠)などの表記とした。
3 実質倍率は受験者数/合格者数。
4 追加合格者数は、合格者数に含まれる。
5 偏差値の「ボーダー」はボーダーライン(合格可能性50%)を示す。
6 合格者・追加合格者数が不明(未公表)の大学については空欄としている。
7 防衛医科大学校は省庁大学校だが、便宜上、表2に含めている。


――今年のセンター試験の難易度はどうでしたか?

梅田 この春のセンター試験では、国語の平均点が前年の2016年に比べ、22点下がりました。
理系の受験生は間違いなく、煽りを食う結果になったと思います。

――国語の平均点が大きく下がったことの影響は。
梅田 如実に影響が出ています。大学によっては、センター試験の国語の配点を圧縮するところがあります。
センター試験の各科目200点満点のところ、国語は半分の100点満点として扱う、といった格好です。
今回、前年より目立って出願者が増えた秋田大学、新潟大学、岐阜大学は、センター試験国語の配点比率が低い。
センター試験で「国語がいまひとつだったな」という受験生が、これらの大学の医学部を選んだ可能性は高いでしょう。


――このほかに、個々の国公立大医学部の志願者数に変化はありましたか。

梅田 医学部医学科は、「隔年現象」が起こりやすいと言われています。
隔年現象とは、前年の出願者数が少なかった大学に受験生が殺到し、
逆に多かった大学が翌年に敬遠されるという現象です。
国公立大では、今年も「隔年現象」が顕著でした。

今回、
隔年現象で志願者が増加したのは、
札幌医科大学、福島県立医科大学、信州大学、奈良県立医科大学、山口大学、熊本大学、大分大学
です。
逆に、金沢大学、浜松医科大学、島根大学、鹿児島大学では志願者が減っています


――国公立大で、選抜方式の変更により、志願者数に動きがあった大学を教えてください。

梅田 大きくは2大学あります。

最初に、弘前大学(前期日程)です。変更点は2つ。
志願者が募集人員の8倍を超えた場合に2段階選抜を新たに実施したこと、つまり足切りをしたのが1つ
もう1つは、個別試験を英語(300点)+数学(300点)+面接(300点)とし、理科2科目を除外したことです。

こうした選抜方法が敬遠され、志願者は前年比の51%、半分に減りました。
やはり理科2科目の除外が大きかったと思います。
理科を得意とする生徒にとっては、得点源がなくなる上、英・数のどちらか失敗したら取り返しがつきませんからね。

もう1つの大学は、奈良県立医科大学です。

こちらについては、他大学の選抜方式変更の影響により受験者数が増えました。
大きく増加したのは後期試験の受験生です。
近年、国公立大医学部では後期試験を実施するところが減ってきており、
大阪大学が今季から前期試験のみとし後期日程を廃止しました。
これにより、近畿圏で後期日程を実施しているのは、奈良県立医科大学だけ になりました。

その影響で、同大に受験生が集まるという結果になりました。

志願者は前年比171%、1418人。

河合塾調べで、
ボーダー得点率(合格可能性50%)が2%アップして92%
ボーダー偏差値は昨年より2.5ポイントアップの72.5と難化しました。

大阪大学や京都大学の前期日程受験者が、
後期日程で奈良県立医科大学に流れ込んだ格好です。






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